三浦綾子文学 語句索引(製作中)
うしろで祖母のトセの声がした。祖母はがっしりとした体つきで、怒ると父の貞行よりずっと恐ろしい。だがだいたいにおいて信夫をかわいがってくれたから、信夫は祖母がきらいではなかった。ただ母のことを口にする時の祖母だけは、妙に意地悪くていやであった。
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