三浦綾子文学 語句索引(製作中)
もう四月もまぢかな、あたたかい日曜日のことだった。その日も小間物屋の六さんが虎雄を連れて、永野家にきていた。信夫は虎雄と物置の屋根に腹ばいになって、日なたぼっこをしていた。虎雄は名前に似ぬやさしい子で、黒豆を二つならべたような愛らしい目をしていた。
〈作品本文の凡例〉https://www.miura-text.com/?p=2463