三浦綾子文学 語句索引(製作中)
近くの屋敷からきこえてくるオルガンに信夫は耳をすましていた。信夫には、オルガンを弾いているのが、なぜか大好きな根本芳子先生のような気がした。根本先生は色が白く、その細い目がやさしかった。えび茶色のはかまを胸高にしめて足早に歩く姿が、その辺の女たちとは全く別の人間のように信夫には思われた。
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