三浦綾子文学 語句索引(製作中)
けやきの木の下で、信夫はいつものように何となく立ちどまった。このけやきは、吉川の家の道に曲がる角の空き地に立っている。このけやきを見ると、もう吉川の家だなと信夫は思う。そして何となく、いつも立ちどまってしまうのだ。吉川に会いたくて、やってくるのに、どうしてか一目散に走って行くことができないのだ。
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