三浦綾子文学 語句索引(製作中)
菊が吉川の肩に手をおき、吉川はじっとうつむいている。ふいに信夫は胸の中にぽかっと穴のあいたような寂しさを感じた。母が吉川にとられ、吉川が母にとられたようなそんな感じであった。信夫はすぐに窓をはなれ、はなれてからたまらなくなって、
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