『果て遠き丘』[ 影法師 ](八)3 容一は自分を取り戻し……

容一は自分を取り戻していた。恵理子と香也子を、いずれは引き合わせなければならないと思っていた。が、改めて引きあわせようとすれば、香也子は決して、素直に会おうとはいわなかったにちがいない。どんなに望んでいることでも、人に勧められれば、正反対の行動をとる香也子なのだ。正反対といわないまでも、その時その時の気分で行動が一定しないのだ。


〈作品本文の凡例〉https://www.miura-text.com/?p=2463

関連記事

  1. 『果て遠き丘』[ 春の日 ](一)33 が、近ごろは、なぜか……

  2. 『果て遠き丘』[ 影法師 ](二)59 「今夜は生鮨を奢ろう……

  3. 『果て遠き丘』[ 蛙の声 ](八)56 「ありがとう。じゃ、……

  4. 『果て遠き丘』[ 影法師 ](一)4 三面の左の一枚には、……

  5. 『塩狩峠』[ 桜の下 ]85 信夫は不満をかくさな……

  6. 『果て遠き丘』[ 影法師 ](九)40 「ねえ、お兄さん、驚……

カテゴリー

アーカイブ