と相槌を打つだけだ。恵理子もさきほどの西島広之との約束が気になって、あまり身をいれて聞いてはいない。そのくせ、保子がぼんやりしていることに、恵理子は気づいていた。と、保子が飯粒を食卓にこぼした。次の瞬間、保子はその飯粒を器用に箸で拾って口にいれた。恵理子はハッとした。保子はまちがっても、食卓にこぼしたものを口にいれたことがない。ツネはその保子に気づかないのか、
〈作品本文の凡例〉https://www.miura-text.com/?p=2463
と相槌を打つだけだ。恵理子もさきほどの西島広之との約束が気になって、あまり身をいれて聞いてはいない。そのくせ、保子がぼんやりしていることに、恵理子は気づいていた。と、保子が飯粒を食卓にこぼした。次の瞬間、保子はその飯粒を器用に箸で拾って口にいれた。恵理子はハッとした。保子はまちがっても、食卓にこぼしたものを口にいれたことがない。ツネはその保子に気づかないのか、
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