『果て遠き丘』[ 蛙の声 ](一)73 読んで、保子はほっと……

読んで、保子はほっとした。ホテルで容一と食事をしたことが、ばれたのかと思った。が、それにしても、短大を出たというのに、なんと小学生のような幼稚な手紙であろう。あるいは香也子は、祖母のツネの前に、わざと子供っぽく書いたのかもしれない。しかし、どうしてこの手紙をツネに書いたのか。保子は戸惑った顔をツネに向けた。


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