『果て遠き丘』[ 蛙の声 ](六)36 「いやよお母さん、わ……

「いやよお母さん、わたし、もう一日も我慢ができないわ。こう思ったのは、何も今日がはじめてじゃないわ。わたしあの人に、意地悪をされどおしよ。わたしのほうが年上よ。なぜじっと我慢していなければならないの。お父さんとお母さんは、立派な夫婦じゃないの。何も、変に遠慮することなんかないわ」


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