『果て遠き丘』[ 蛙の声 ](八)3 毎朝テレビの番組を見……

毎朝テレビの番組を見ていてさえ、恵理子はふっと疑問に思うことがある。このプログラムどおりに、分秒たがわず一日が過ぎるということが、奇怪に思われるのだ。突如として大事件が起こり、このプログラムさえ変更になるということはいくらもあるはずだ。ましてや自分たちの毎日の生活が、必ず予定通りに進むなどとはいえないはずなのだ。


〈作品本文の凡例〉https://www.miura-text.com/?p=2463

関連記事

  1. 『果て遠き丘』[ 起伏 ](二)7 「だってねえ、おばあ……

  2. 『果て遠き丘』[ 蛙の声 ](四)47 扶代と章子の会話を、……

  3. 『果て遠き丘』[ 蛙の声 ](五)50 「なるほどねえ」……

  4. 『果て遠き丘』[ 影法師 ](六)20 と尋ねたが、……

  5. 『果て遠き丘』[ 蛙の声 ](四)46 「耳のうしろをよく洗……

  6. 『果て遠き丘』[ 蔓バラ ](五)32 と、その時、玄関のブ……

カテゴリー

アーカイブ