一度も話し合ったことはなくても、恵理子には西島を信ずることができた。川を隔てた向こうにいる西島と、初めて顔を合わせた日から、なぜか恵理子には西島は信じ得る男性であった。そして、西島が約束の日時を書いてほうってくれた木片に丹念に彫られた小鳥の形にも、西島の真実が現れているような気がした。
〈作品本文の凡例〉https://www.miura-text.com/?p=2463
一度も話し合ったことはなくても、恵理子には西島を信ずることができた。川を隔てた向こうにいる西島と、初めて顔を合わせた日から、なぜか恵理子には西島は信じ得る男性であった。そして、西島が約束の日時を書いてほうってくれた木片に丹念に彫られた小鳥の形にも、西島の真実が現れているような気がした。
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