章子も、パウンドケーキの一件以来、香也子と口をきくのはいやだといっていたのを、金井は思い出す。いやそればかりか、橋宮家を出たいとさえいっているのだ。そんなことをされては、金井のほうが困る。金井は適当に、章子の気持ちも静めているのだ。
〈作品本文の凡例〉https://www.miura-text.com/?p=2463
章子も、パウンドケーキの一件以来、香也子と口をきくのはいやだといっていたのを、金井は思い出す。いやそればかりか、橋宮家を出たいとさえいっているのだ。そんなことをされては、金井のほうが困る。金井は適当に、章子の気持ちも静めているのだ。
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