『果て遠き丘』[ 蔓バラ ](四)66 先に車を出た香也子が……

先に車を出た香也子がうれしそうな声をあげた。乗用車が三台つづいて、旭川の方に走り去った。あとはひっそりとした夜の山間だ。金井の車のヘッドライトが、川のひとところに光を投げかけている。大きな岩が、いくつか川の中にあり、そのひとところに、白い飛沫があがっていた。


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