『果て遠き丘』[ 起伏 ](二)4 しゃんと背中を伸ばし……

しゃんと背中を伸ばしたまま、ツネは正座してスプーンを口に運んでいる。なんとなく油断のならぬ香也子だとは思いながら、二言めにはおばあちゃんと呼ばれると、ツネも悪い気はしない。なぜか香也子は、生みの母の保子よりも、祖母のツネに話しかける。そこに香也子の計算があった。


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