『果て遠き丘』[ 起伏 ](二)13 恵理子は、もう東京に……

恵理子は、もう東京に着いたであろう西島広之のことを思っていた。西島は白血病を病んでいる鈴村という親友を、すぐに病院に見舞うといっていた。そしてその妹を、西島の一生の伴侶として託すであろうことを話していた。その妹は、貴子といい、今年の春、旭川にもきたことがあるという。その貴子が西島と歩いていた女性なのだと知らされた。


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